2002年1月15日(火)

奄美大島不審船事件の「某国」は北朝鮮!?

 昨年12月末に発生した奄美大島近海不審船事件。日本政府がまだ特定していないため現段階では「某国」の船としているが、回収された遺体のライフジャケットに入っていた菓子の袋に製造元として漢字で「朝鮮平壌」という記載があった。

 菓子袋にはまた朝鮮語で「ラッカセンサタン」(落花生砂糖)と書かれていた。製造元はピョンヤンのリョンソン工場。また、不審船近海海上で場収されたタバコは「リョカタンベ」(フィルタ−付タバコの意味)と印刷されている。韓国ではフィルタ−のことを「リョカ」とは表記しないので、北朝鮮のものであることは間違いない。現に、「デソンソンネタバコ工場」との印字もある。タバコは別なところから漂流してきた可能性もあるので、「証拠」としては弱いが、遺体のライフジャケットから発見された菓子袋は「某国」が北朝鮮の可能性を裏付ける証拠の一つになる。

 それでも、北朝鮮は「日本当局が不審船と北朝鮮に結び付けるため証拠なるものをでっちあげた」とシラを切るかもしれない。従って、今後回収した400点以上ある漂流物からいくら証拠を見つけ出してもあまり意味がない。96年に韓国の江陵沖で座礁した潜水艦の時のように1人でも生存者がいたならば、言い逃れはできなかっただろう。15人も漂流していたのに1人も「救出」できなかったのは、明らかに日本側のミスだ。