2007年5月8日(火)
南北将軍級会談
1.将軍級軍事会談の経過
○南北は2004年に2度将軍級会談を開催し、「西海海上での偶発的衝突防止と軍事境界線地域での宣伝活動の中止及び宣伝手段(スピ−カ−放送等)の除去に関して合意書を採決(04年6月4日)していた。
合意書の内容は以下の通りである。
1.西海海上での偶発的衝突防止措置について
1 艦艇同士にほる対峙防止のための徹底した統制
2 艦艇や民間船舶への不当な物理的行為の禁止
3 双方の艦艇間の交信には国際商船交通網を活用
4 気流及び赤信号規定の設定
5 第3国の不法操業船舶の動向について情報交換
2.宣伝活動中止と宣伝手段の除去について
1 04年6月以降、すべての宣伝活動の中止
2 94年8月15日まで宣伝手段を3段階で除去
3 段階別除去完了結果を相手側に通報、確認
4 今後の宣伝手段の設置と宣伝活動の再開禁止
しかし、実際には2004年7月に南北対話が一時中断したためこれら合意事項はほとんど履行されなかった。
2005年7月に軍事実務会談が再開され、3段階にわたって軍事境界線地域の宣伝手段除去作業を完了し、そのことが1か月後の8月12日に最終確認された。
西海上での偶発的衝突を防止し、通信の円滑性と迅速性の保障のため2005年8月13日に西海通信連絡所が開設され、運営されている。
第3回南北将軍級会談が06年3月2日から2日間、板門店の北朝鮮側地域にある統一閣で開かれた。
会談では△西海(黄海)での偶発衝突防止措置の改善方法△西海上での共同漁業水域の設定△軍事的緊張緩和及び信頼構築措置などについて協議した。
▲主要軍事当局者会談開催現況
1.第1回国防長官会談(2000年9月)
○主要合意内容
−南北首脳会談での共同声明の履行努力及び交流と協力保障のための軍事的問題を解決
する。
−軍事的緊張緩和と朝鮮半島平和を強固にするため共同で努力する。
−鉄道・道路連結工事のための人員、車両等の非武装地帯出入りを許可し、安全を保障する。
−鉄道と道路周辺の軍事境界線と非武装地帯を開放し、南北管轄地域設定問題を停戦協定に従って処理する。
2.第1回将軍級軍事会談(2004年5月)
○主要協議内容
−西海上での偶発的武力衝突防止、軍事境界線地域での宣伝活動及び宣伝手段除去問題を協議。