2020年4月19日(日)

 韓国の国内感染者が遂に一桁(8人)!それでも5月5日まで規制を緩めず!

ドライブスルー(乗車検診)による韓国のPCR検査(出所:忠清南道・ソサン市)


 韓国中央疾病対策本部が午前10時に発表した韓国の感染状況によると、韓国の昨日(18日)の国内感染者は8人と、遂に10人を切った。2月18以来実に61ぶりのことである。

 韓国全国の感染者はこの1週間は、25人(12日)、27人(13日)、27人(14日)、22人(15日)、22人(16日)、18人(17日)、8人(18日)と推移し、1週間で合計149人。日本の昨日の一日の感染者584人の約4分の1である。

 新規感染者18人を地域別でみると、首都・ソウルは前日よりも1人増え、2人。ソウルもこの1週間は8人(12日)、3人(13日)、5人(14日)、2人(15日)、2人(16日)、1人(17日)、2人(18日)と推移し、計23人。東京は昨日の感染者だけで181人。

 ソウル以外では集団感染を引き起こし、全国の感染者の64%(6832人)を占める大邱市で2人、同じく集団感染が発生し、全国で2番目に感染者の多い慶尚北道(1539人)で1人、そして首都圏の仁川(654人)市で1人の感染者が出た。残り2人は空港での検疫で感染が確認された帰国者である。

 韓国の国内感染者は累計で1万661人。日本は18日現在、1万434人。日本は直近の3日間、500人台の感染者を確認していることから今日にも総数で韓国を上回ることになる。日韓がほぼ同時期(1月中旬)に初の感染者を確認してから常に累計では韓国が日本を上回っていた。

 感染者が一桁に減少したことを公表した今日19日は4月6日から2週間行っていた「ソーシャルディスタンス(社会的距離)運動」が終了する日にあたることから韓国政府は明日以降の方針を今日にも発表する。

 韓国政府は国民に「今後15日間、最大限家に!」をスローガンに3月23日から4月5日まで集会や外出の自粛を求めた結果、感染者が減少したことから「ソーシャルディスタンス」運動を2週間延長したが、この2週間に全国の一日の感染者数を50人以下に下げ、感染経路不明の新規感染者の比率も5%未満に抑えることを国民に約束していた。感染者が一桁に減り、感染経路不明者の比率も3%台であることから国民の間では日常生活と経済活動の再開を期待する声が大きい。

 しかし、経路不明の感染者が散発的に確認されていること、4月12日のキリスト教復活祭に多くの信者が教会に集合し、礼拝を行っていたこと、15日の総選挙投票日には過去最多の有権者が外出し、投票所を訪れていたことなどの影響も懸念されていること、また感染者が一桁となったとはいえ、土曜ということもあってPCR検査数が平常よりも半数(3275件)であったことからなどから予断は許さないとして、さらに来月5日の「子供の日」まで延長する方針のようだ。

  (参考資料:韓国の「コロナ感染」は収束に向かう? 2週間内に一日の感染者を50人以下に!