2020年1月22日(水)

 保守野党が新党を結成しても与党に勝てない!? 韓国の最新政党支持率!


 韓国は4月15日に4年に一度の国会議員選挙(総選挙)を迎えるが、世論調査によると、仮に保守系野党が最大野党の「自由韓国党」(108議席)を軸に統合して選挙を戦ったとしても、現状では与党「共に民主党」(130議席)に勝てそうにはない。

 世論調査会社「リアルメーター」が20〜21日にかけて有権者約1千人を対象に行った最新世論調査結果が本日、発表されたが、それによると、「自由韓国党」が第3野党の「新保守党」(8議席)と統合して「統合保守新党」(仮称)を結成した場合の支持率は25.1%で、「共に民主党」の36.6%に10ポイント以上の差を付けられていた。

 男女別の支持率では男子が33.4%vs29.9%、女子が39.7%vs20.4%とどちらも「共に民主党」が上回っていた。

 世代別支持率でも20代(38.8%vs16.4%)、30代(47.0%vs30.3%)、40代(42.2%vs22.8%)で「共に民主党」が「統合保守新党」を大きく引き離していた。唯一50代では26.2%vs26.5%と「統合保守新党」が僅かながら上回っていた。60代(32.2%vs28.7%)では「共に民主党」が3.5ポイントリードしていた。

 地域別では大票田の首都・ソウル(33.8%vs29.0%)を含めほぼ全国で「共に民主党」の支持率が上回っていたが、保守の牙城である慶尚道だけは「統合保守新党」は41.9%と、「共に民主党」(20.3%)の倍以上もあった。

 勝敗を左右する中道層(32.0%vs28.8%)ではその差は僅差だが、浮動票と称される「無党派層」では34.1%対12.5%と「共に民主党」が圧倒していた。

 その他の政党では、中道系の第2野党「明るい未来党」(20議席)は7.1%、進歩系の第3野党「正義党」(6議席)は6.6%、保守右翼の「我が共和党」(2議席)が2.6%、進歩系の野党「民主平和党」(6議席)が2.4%となっていた。

 仮に、保守が一本化せずにそれぞれ単独で「共に民主党」に挑んだ場合の政党支持率では「共に民主党」が40.1%、「自由韓国党」は32.1%となっており、「自由韓国党」は単独のほうが、むしろ支持率が高かった。「新保守党」は単独の場合、袂を分かった「明るい未来党」(4.4%)よりも低く、3.8%にとどまった。

 「自由韓国党」と「新保守党」による新党結成については「自由韓国党」の支持者では60.1%が、「新保守党」の支持者では66.8%がそれぞれ賛同、支持を表明していた。

 なお、直近の文在寅政権の支持率は不支持が50.8%、支持が45.3%。前回の調査に比べて、支持は4.4ポイントも下がっていた。