2020年3月14日(土)

 何かと日本と比較される韓国の「新型コロナ感染」現況

韓国の新型コロナウイルス感染対策本部(出所:韓国対策本部)


 韓国中央防疫対策本部の本日(14日)午前の発表では新型ウイルス感染者は前日よりも107人増えて、累計で8086人となった。依然三桁台の増加だが、3日連続で200人を割り、100人台をキープしている。死亡者は5人増え、72人。

 一方、日本の国内感染者は前日よりも41人増え、716人。クルーズ船の697人を含め、1413人。死亡者はクルーズ船の7人を含め、28人となっている。

 クルーズ船を除いた国内感染者だけで比較すると、韓国は日本よりも感染者では約11倍、死亡者では3.4倍も多い。

  (参考資料:「新型コロナ感染者」が韓国、イタリアと違い、日本はなぜ少ない? )    

 韓国の男女の感染率では女性が61.7%、男性が38.3%と、女性の方が多い。また、年齢層では、20代が最も多く、2287人(全体の28.3%)。以下、50代(1551人)、40代(1133人)、60代(999人)、30代(833人)、70代(515人)、10代(424人)、80代(263人)と続いている。なお、10歳以の感染者も81人もいる。

 地域別では集団感染が発生している東南部の大邱市と慶尚北道が断トツに多く、大邱市は5990人で、慶尚北道は1153人。この二つの地域だけで7143人に達し、全体の88.4%も占めている。それでも3月3日の520人をピークに11日(131人)まで三桁の感染者を出していた大邱市は直近の3日は連続二桁台(73人、61人、63人)で留り、沈静化の兆しを見せ始めている。

 その一方で、首都ソウルは238人、首都圏の京畿道も200人、そして第2の都市の釜山も103人と増加しており、忠清南道の115人を加えると、全国17の市・道のうち4つの地域で三桁台に跳ね上がっている。

 日本は47都道府県のうち33件で感染者が出ているが、三桁台は北海道の127人、愛知県の108人だけで、ソウル市と同じ1千万人口の首都東京はソウルの約4分の1の70人、第2の都市・大阪も釜山よりも30人少ない73人となっている。

 韓国の死亡者(67人)は2月20日に初の死者を出してから一日平均3人の死者を出している。

 以下は、感染者1千人以上を出している諸国(ワースト10)である(14日午前10時現在)。

 国名     感染者      死亡者

 中国     80824人    3189人

 イタリア   17660人    1266人

 イラン    11364人     514人

 韓国      8086人      72人

 スペイン    4334人     120人

 ドイツ     3675人       8人

 フランス    3661人      79人

 米国      2236人      48人

 日本      1413人      28人(クルーズ船697人、死亡者7人含む)

 スイス     1009人       7人

  (参考資料:はOK! 韓国はNO! 日本の入国規制措置に韓国が反発! )