2020年3月24日(火)

 「第3の流行」を阻止せよ! 外国からの入国・帰国者の感染数は韓国は日本の2倍!

大邱市で集団感染を引き起こした「新天地教会」の礼拝)(出所:「新天地教会」)


 韓国防疫対策本部の発表によると、韓国は新規感染者が76人増え、累計で9037人となった。死亡者は9人増え、120人。

 感染者数は、中国(8万1171人)、イタリア(6万9327人)、米国(4万3224人)、スペイン(3万3089人)、ドイツ(2万9025人)、イラン(2万3049人)、フランス(1万9856人)に続いて世界で8番目に多い。

 死亡者数はイタリア(6077人)、中国(3277人)、スペイン(2182人)、イラン(1812人)、フランス(860人)、米国(583人)、英国(335人)、オランダ(213人)、ドイツ(123人)に続いて10番目に多い。

 日本は国内感染者が前日よりも39人が増え、累計で1128人(クルーズ船の712人を除く)に達した。新規感染者は韓国の約半分である。死亡者は1人増え、42人(クルーズ船の10人を除く)。

 日本は感染者数の順位では23位。日本よりも感染者の多い国は上記ワースト8に加え、スイス(8060人)、英国(6650人)、オランダ(4749人)、オーストリア(3924人)、ベルギー(3743人)、ノルウェー(2573人)、カナダ(2091人)、ポルトガル(2060人)、スウエーデン(2016人)、ブラジル(1891人)、トルコ(1529人)、デンマーク(1460人)、イスラエル(1442人)、チェコ(1236人)の14か国。

 一方、死亡者数では日本は13番目である。上記の上位9か国の他にスイス(100人)、ベルギー(88人)、インドネシア(49人)の3か国が日本よりも多い。

 韓国の新規感染者で目立つのは、欧米からの入国者の感染率である。新規感染者76人のうち、22人(全体の28.9%)が海外からの入国・帰国者である。首都・ソウルでは前日よりも感染者が6人増えたが、このうち5人までが欧米からの入国、帰国者である。ちなみに22日の新規感染者64人のうち14人が海外から入国、帰国した人々である。これまた感染者全体の5分の1(20%)を占めるに至っている。

 中央防疫対策本部の発表では累計感染者9037人のうち、海外から入国、帰国した人の感染数は171人に達している。

 国別でみると、欧州から102人、米州から28人、中国以外のアジアから23人、中国から16人、アフリカから2人となっている。ちなみに171人のうち106人までがこの2週間の間に入国してきた人々で、欧州が82人、米州が28人となっている。

 「第二のハワイ」と韓国では言われている済州島は感染が止まり、4人のままだったが、本日(24日)1人発生した。スペインからの帰国者だった。こうしたことから韓国は「第3の流行」(第3波)が始まったとみて遮断するため欧米からの全ての入国、帰国者に対して診断、検査を強化することにしている。

 検査で陽性となった入国者は状態によって病院か軽症者を収容する「生活治療センター」に搬送する。結果が陰性でも、韓国人や長期滞在予定の外国人は14日間、居住地で自主隔離させる。

 日本で最初の感染者が確認されたのは1月16日。韓国4日後の1月20日で、どちらも武漢からの帰国者であった。

 調べてみると、2月3日は日本の20人に対して韓国は15人で、一週間後の2月14日の時点でも日本の29人に対して28人と、韓国のほうが少なかった。ところが、10日も経たない2月23日の時点では韓国は602人と、日本の133人よりも4.5倍の感染者を出してしまった。大邱市で2月19日に発生した集団感染(第2波)を阻止できなかったことが現在、日本よりも8千人も多い理由の一つである。

  (参考資料 韓国が日本より感染者が10倍も多いのは集団感染の数と規模が原因

 日本も3月21日現在、読売新聞の集計によると、3月以降に国内で確認された感染者830人のうち外国からの入国者は98人(12%)もいる。

 昨日(23日)も東京の新たな感染者16人のうち5人が、症状が出る前にイタリア、オランダ、フランスなど海外を訪れていた。

 オーバーシュート(爆発的な感染者急増)を防ぐためにも日本にとっても水際対策が急務であることは言うまでもない。

  (参考資料:感染対策に「緩い日本」! 「キツイ韓国」! 日本は自主判断、韓国は半ば強制!