2020年3月29日(日)

 東京とソウルの感染者数が「逆転」へ!この1週間で東京226人 ソウル77人

ソウル市内の選別診療所(出所:ソウル市)


 韓国も日本同様に国民に対して不要不急の外出の自粛を要請しているが、韓国の新型コロナウイルス感染者は前日よりも105人増え、累計で9583人となった。

  (参考資料:韓国の大邱市はロックダウンにならなかったのになぜ東京が?東京と大邱の比較!

 米国(10万4654人)、イタリア(8万6498人)、中国(8万1555人)、スペイン(6万5719人)、ドイツ(5万871人)、フランス(3万2964人)、イラン(3万2332人)、英国(1万4579人)、スイス(1万2928人)に続いて世界で10番目に多い。

 死亡者は8人増え、152人なった。イタリア(9134人)、スペイン(4858人)、中国(3295人)、イラン(2378人)、フランス(1995人)、米国(1723人)、英国(759人)、オランダ(546人)、ドイツ(342人)、ベルギー(289人)、スイス(197人)に続いて12番目に多い。

 韓国の1日の感染者は一時64人(3月23日)まで下がったが、25日100人、26日104人、27日91人、28日146人、そして29日105人と、27日を除くと、再び三桁台に跳ね上がっている。

 それでも、完治者は日々増加し、3月12日を境に感染者数を上回り、この1週間は22日=297人対98人、23日=257人対64人、24日=341人対76人、25日=223人対100人、26日=414人対104人、27日=384人対91人、28日=283人対146人と、完治者が感染者を大きく上回っている。その結果、完治者は昨日(28日)累計で4811人となり、現在治療中の感染者(4523人)を上回った。

 東京と何かと比較される首都・ソウルだが、市内の教会で発生した集団感染の影響で前日よりも20人増え、累計で410人なった。国内全感染者の約23分の1にあたる。

 他方、東京の感染者は28日現在、362人。国内全感染者(1499人=クルーズ船の712人を除く)の約4分の1を占めている。仮に本日49人以上の感染者が確認されるようだと、初めてソウルを上回ることになる。

 この1週間だけをみると、ソウルは22日10人、23日6人、24日4人、25日13人、26日13人、27日12人、28日19人と合計で77人増えたのに対して、東京は22日2人、23日16人、24日17人、25日41人、26日47人、27日40人、28日63人の合計226人で、ソウルの2.9倍である。

 ちなみに初の感染者はソウルが1月23日なのに対して東京は1月24日。ほぼ同じ時期だった。また、感染者数も2月24日の時点ではソウルの31人に対して東京は32人とこれまた変わらなかった。しかし、それ以降ソウルは急増し、3月1日は92人対39人、3月15日240人対92人、3月24日は334人対172人と、東京よりも2倍ないし3倍も上回っていた。

 また、死亡者は東京が5人なのに対してソウルは今もってゼロである。

 なお、ソウルはすでに93人が退院しているが、東京は感染発症、確認及び隔離治療が遅い分、まだ約半分の50人しか退院していない。

  (参考資料:「封鎖の可能性がある」東京とソウルの「感染状況」全比較