2021年12月8日(水)

 韓国の「コロナ」感染状況が酷すぎる。直近1週間の感染者は日本の45倍、死亡者は60倍!

全羅南道・光州市のワクチン接種センター(光州市保健省提供)


 韓国の新型コロナウイルスの感染状況が酷すぎる。

 昨日(7日)の一日の新規感染者は7175人と、過去最多を記録した。一昨日(6日)が4954人だったので、一気に2221人も増えてしまった。

 下半期の月別最多をみると、7月1842人(21日)→8月2223人(20日)、9月3273人(24日)、10月2428人(1日)、11月5122人(30日)と、急増加傾向にある。

 一方、日本はこの期間7月1万2341人(31日)→8月2万5876人(20日)→9月2万0031人(1日)→10月1447人(1日)→11月265人(3日)と韓国とは正反対に大幅減少している。

 韓国と日本の一日の新規感染者を今月分を比較してみると、1日5265人対121人、2日4944人対127人、3日5352人対145人、4日5128人対131人、5日4352人対115人、6日4954人対60人、7日7175人対116人となっている。累計で3万7170人対815人と韓国は日本の約45倍も多い。韓国の人口(約5134万人)は日本の人口(約1億2536万人)の半分以下であることを勘案すると、韓国の感染状況の深刻さが窺い知れる。

 深刻なのは感染者の急増だけではない。死亡者も比例して増大していることだ。

 韓国の死亡者は10月31日の9人を最後に一桁はなく、二桁台が続いている。逆に日本は11月5日の12人を最後に一度も二桁を記録していない。最多でも5人である。

 直近の1週間だけをみると、韓国の死亡者は361人と、日本(6人)の約60倍に達している。

 首都を比較してみよう。

 昨年6月17日を最後に1年3か月にわたって東京よりも感染者数が下回っていた首都・ソウルも9月19日以降は東京を上回る状況が続いている。

 ソウルの人口(約991万人)は東京(約1396万人)よりも約400万人も少ないのに直近の1週間の新規感染状況を比較すると、以下のとおりである。

 1日2268人対21人、2日2099人対11人、3日2273人対14人、4日2032人対19人、5日1408人対20人、6日2120人対7人、7日2901人対19人。計1万5101人対111人と、ソウルは東京の約136倍である。

 韓国は重篤・重症患者数も11月は500人台だったのに今月は1日から700人台(1日733人→2日736人→3日752人→4日744人→5日727人→6日774人)が続いており、昨日はついに840人と過去最多を記録してしまった。

 韓国も日本同様に国民にマスクに手洗い、そして消毒を徹底させているし、ワクチン接種率については日本よりも多い。

 ワクチン接種は韓国では日本より9日遅れの昨年2月26日にスタートしたが、少なくとも1回接種した人の割合は12月8日時点で83.29%と世界で2番目に多い。日本は79.31%と3位である。また、完了(2回目接種)した人の割合は80.71%と、韓国は日本(77・57%)を抜いて世界で1番多い。

 それにもかかわらず、減少どころか急増しているだけに韓国政府は事態を深刻に受け止めている。

 韓国政府は11月1日から感染対策と経済・社会活動の両立を図る「ウィズコロナ」(段階的な日常回復)にシフトしていたが、感染者の急増に伴い13日から中断し、「社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保」レベル(ソウル市、京畿道、仁川市など首都圏は最高レベルの4段階、非首都圏は3段階)を再度引き締めることにしている。

 すでに6日から新型コロナウイルスの特別防疫対策が施行され、来年1月6日まで私的な集まりの人数が首都圏は最大6人、首都圏以外の地域は8人に制限される。また、飲食店やカフェ、学習塾、インターネットカフェなど不特定多数が利用する施設では、ワクチンの接種証明書やPCR検査の陰性確認書の提示を義務付ける「防疫パス」が新たに適用される。

 利用者の違反には10万ウォン(約9560円)、管理者や運営者には1度の違反には150万ウォン、2回目からは300万ウォンの過料がその都度科される。

(参考資料:深刻な韓国の「コロナ」感染状況 一日の感染者は日本の10倍以上、ソウルは東京の数十倍!)