2021年2月18日(木)

 韓国に「第4波」到来の予兆! 「コロナ」新規感染者が2日連続で600人台!

「コロナ」感染者の増減が支持率に直結している文在寅大統領(青瓦台のHPから)


 韓国の一日の新型コロナウイルス感染者は1月29日の458人を最後に300人台で推移し、2月7日には一時289人と200人台まで減少していたが、15日457人、16日621人、昨日(17日)も621人と、2日続けて600人台を確認した。600人台は1月9日(665人)以来である。また、2日連続して600人を超えたのは1月8日(671人)〜10日(689人)以来である。

 今年の韓国の一日の感染者は日本よりも下回っていたが、直近の3日間だけを比較すると、457人対965人、621人対1308人、621人対1447人と、人口比(韓国1000万人、日本1400万人)からすると、韓国の方が多いことがわかる。韓国の一日の感染者が日本を上回ったのは昨年12月28日(1046人対2400人)以来である。

(「コロナ感染状況」を韓国と比較すると、日本は感染者も死亡者も多すぎる!)

 感染者の急増もさることながら、深刻なのは新規感染者がソウル、釜山、大邱、仁川、光州、大田、蔚山、世宗など大都市などに限らず、17の全道で発生していることである。

 昨日の全国の感染者発生をみると、首都圏の京畿道が241人、首都ソウルが185人、第二の都市・釜山が28人。最も少ない全羅南道でも4人確認されている。

 首都のソウルよりも多い京畿道は1月8日の236人以来、41日ぶりに再び200人台に戻ってしまった。このうち237人が市中感染者だが、115人が南楊州のプラスチック製造工場での集団感染が原因である。

 韓国は2月11日から14日まで旧正月の連休に入っていたことから連休期間中のPCR検査が一日2万数件だった。連休明け後に倍の4万から5万件に増やしたことも急増原因の一つではあるが、連休中の移動の増加と家族、親族らの集いが主な原因とみられている。一部には地域社会に隠れていた「潜伏感染」が表面化したとの見方もある。

(参考資料:韓国「K防疫」破綻! 過去最多の感染者で医療体制も崩壊危機!)

 韓国の中央防疫対策本部では首都圏以外ではソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)のレベルを2.5から2に下げ、不特定多数の人が利用する飲食業を含む大衆利用施設の営業時間を午後9時から午後10時まで延長してまだ2日しか経ってないのに感染者が急増したことを重く見ている。感染余波が本格化する前に急速に感染者が急増したことですでに第4波の到来を憂慮する声が高まっている。

 本来ならば、3月には首都圏でもソーシャルディスタンスをレベル2に引き下げる予定だったが、現状では引き下げは容易ではないとみられ、防疫対策本部では週末から来週にかけての感染推移に神経を尖らせている。

 韓国のソーシャルディスタンスのレベル(1〜3)は全国的には2のレベルにあるが、全体の感染者の70%を占めている首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)に限っては11月中旬からワンランク上の2.5のレベルに引き上げていた。

 クラブなどの遊興施設やカラオケボックス、スタンディング形式のライブハウス、屋内スポーツ施設(スポーツジム、ゴルフ練習場、ビリヤード場など)は営業停止となり、大型スーパー、百貨店、映画館、ネットカフェ、理美容店、ゲームセンター、テーマパークなど大部分の一般管理施設の営業時間は午後9時までとしていた。

 また、5人以上の会食、会合などの中止に加え、飲食店に対しても5人以上の入店も禁止され、ホテルや旅館などの宿泊施設は50%以内に予約を制限し、ホテル内での個人のパーティーを禁じられている。全国の映画館の営業は午後9時までとし、公演会場の席は2席空けることになっている。

 なお、韓国の全国の感染者は累計8万5567人、死者は1544人。ソウルの感染者は累計2万6927人、死者は362人。