2022年2月7日(月)

 保守野党の尹錫悦候補が与党の李在明候補に支持率で差を付ける!TV討論後の世論調査で判明

与党の李在明候補と野党の尹錫悦候補(李氏と尹氏のHPから筆者キャプチャー)


 韓国与野党4人の大統領候補による初のテレビ討論会(3日)に関する各種世論調査の結果が出た。1社を除くと、すべての調査で保守野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソッキョル)候補が与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補をリードしていた。

 大統領選挙は事実上、尹候補と李候補の一騎打ちの様相となっているが、最も大きな差が付いたのは「ピープルネットワーク」 が保守系インターネッ媒体「ニューデイリ」の委託を受けて行った調査(4〜5日に実施)で、尹候補の支持率は48%と、37.7%の李候補を約10ポイントも引き離していた。

 また、5〜6ポイントと誤差の範囲を超えていたのは「SOUTHERN POST」、「リアルメータ」、「Kstat」、「韓国社会言論研究所」の4社が行った調査で、CBS放送の依頼を受けた 「SOUTHERN POST」 の調査(4〜5日)では尹候補が36.8%、李候補が31.7%と、尹候補が5.1ポイントリードしていた。ちなみに中道政党の「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補は6.9%、革新野党「正義の党」の沈相ジョン(シン・サンジョン)候補は2.7%だった。

 「リアルメータ」 が政府寄りのインターネット新聞サイト「オーマイニュース」の依頼を受けて行った世論調査(2〜4日)でも尹候補が43.4%、李候補が38.1%と、尹候補が5.5ポイント上回っていた。

 「Kstat」 が政府寄りの「ハンギョレ新聞」の依頼で行った調査(3〜4日)では尹候補の38.8%に対して李候補は32.6%と、ここでは二人の差は6.2ポイントだった。

 「韓国社会言論研究所」 がTBS放送の委託を受けて4日から5日にかけて行った調査でも尹候補44.6%、李候補38.4%と、「Kstat」と同じ結果が出た。この調査ではテレビ討論で良い印象を持った候補として40.9%が尹候補の名前を挙げ、李候補(31.0%)を10ポイント近く引き離していた。

 一方、僅差の結果となったのは、インターネット媒体「ニューシス」が リアルメータ」に委託した調査(3〜4日)と「Embrain Public」が大手紙「中央日報」から委託されて行った調査(4〜5日)で、「リアルメータ」では尹候補43.3%、李候補41.8%とその差は1.5ポイントだったが、 「Embrain Public」 では李候補が3.8.1%、尹候補が36.8%と逆に李候補が1.3ポイントリードしていた。

 「リアルメータ」は調査を2度、1日遅れで実施してたが、どちらも尹候補の支持率が李候補よりも上回っていたもののその差については5.5ポイント、1.5ポイントと4ポイントのギャップがあった。

(参考資料:日本が待望する保守の尹錫悦候補「私が大統領になれば、米国の次に日本と首脳会談を行う」)