2022年7月29日(金)

 大丈夫!? 尹錫悦大統領の支持率がついに30%を割った! このままレイムダックに突入!?

韓国の尹錫悦大統領(大統領室提供)


 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は早、レイムダックに陥ったのだろうか?

 尹錫悦政権と文在寅(ムン・ジェイン)前政権の「どちらを評価するか」の設問に韓国国民の57.8%が「文前政権」と回答し、「尹政権」との回答が32.8%しかなかった新興世論調査機関「メディアトマト」の先週の調査(7月19〜20日)結果は尹大統領には屈辱的であったが、尹大統領にとっては今日もまた面白くない世論調査結果が出た。

(参考資料:「尹政権よりも文政権のほうが良かった」 尹大統領に屈辱の世論調査結果!)

 大手世論調査会社「韓国ギャラップ」が今日(29日)発表した調査(7月26〜28日)結果によると、尹大統領の支持率は限界線の30%を割り、ついに20%台に落ち込んでしまった。

 先週の同調査(19〜21日)では「評価する」は前週と同じ32%と、6週ぶりに下げ止まっていたが、今週は前週よりも4ポイントダウンの28%と、再び下落し始めた。また、「評価しない」は前週初めて60%に達したが、今回さらに2ポイント上昇し、62%と過去最高となった。

 尹大統領の支持率は政権与党「共に民主党」が全国地方自治体選挙(6月1日)で圧勝した時は53%まで上昇していた。それがまだ2か月も経っていないのにほぼ半減したのは何かにつけ強気な尹大統領にとってはショックであろう。

 地域別では野党「共に民主党」の地盤である光州・全羅道の支持率は前週よりも10ポイント減の9%。また、与党「国民の力」の牙城である大邱・慶尚北道でも5ポイント下げ、40%と、50%を大きく下回った。

 さらに首都・ソウルでの支持率も前週よりも5ポイント下げ、28%にとどまった。また、世代別では20代の支持率は前週よりも9ポイントもダウンし、20%に下がったが、30代と40代にいたっては「評価する」は20%を下回り、17%しかなかった。

 ちなみに2017年に弾劾、罷免された朴槿恵(パク・クネ)元大統領の場合、30%を割り込んだのは大統領に就任してから2年後の2015年1月で、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は2021年4月第5週の時だった。

 日米の首脳と比較すると、バイデン米大統領の支持率はロイター通信(19日公表)によれば、36%あり、岸田文雄首相は4日前の産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の調査によれば、62.4%もあった。あのトランプ前大統領さえ在任中、最低で33%あったことを考えると、尹大統領の支持率がいかにひどいかがわかる。

 不支持の理由を聞くと、最も多いのが「人事」(21%)で、続いて「経験と資質の不足・無能」「経済・国民生活を顧みない」「独断的・一方的」がそれぞれ8%あった。

 大統領の支持率と併せて政党支持率の調査も行われていたが、「国民の力」は前週よりも3ポイント下がり、逆に「共に民主党」は3ポイント上がり、共に36%と並んだ。

 なお、前出の「メディアトマト」の最新世論調査(26〜27日)では尹大統領の国政運営を「評価する」は前週の30.4%から36%に上昇し、「評価しない」は5.2ポイント減り、62%となっていた。

(参考資料:不人気な尹錫悦大統領 支持率下落により元徴用工問題で日本に譲歩ができなくなった!)