2023年2月24日(金)

 北朝鮮今度は長距離巡航ミサイルを4発発射! 韓国今度も事前探知できず!

北朝鮮の長距離巡航ミサイル(労働新聞から)


 北朝鮮が昨日未明に日本海に面した咸鏡北道の金策市から巡航ミサイル4発を発射していた。単なる巡航ミサイルではなく、どうやら核爆弾が搭載可能な戦略巡航ミサイルらしい。

 巡航ミサイルの発射は昨年11月2日に2発発射されて以来である。この時は1発が590km先の韓国南東部・蔚山沖の公海上に着弾していた。北朝鮮は韓国軍が海上の北方限界線(NLL)北側の公海上に空対地ミサイルを着弾させたことへの「対抗措置である」発表していたが、奇妙なことに韓国軍は「探知しておらず、(蔚山沖への着弾は)事実でない」と否定していた。

 この時は弾道ミサイルではなく、国連決議違反とはならない巡航ミサイルだったことから発表しなかったと説明されていたが、米国のトマホークのようなミサイルが発射されても国民に知らせないというのも何か奇妙な感じがする。ちなみに2021年9月11日と12日に北朝鮮が発射した長距離巡航ミサイルは移動式発射車両(TEL発射管5個装着)から発射され、50〜100メートルの低い高度で126分飛行し、1500km先の目標物を精密に打撃していた。

 今回も北朝鮮の発表があるまで韓国の合同参謀本部は沈黙していた。

 北朝鮮は昨年だけで巡航ミサイルを1月25日、8月17日、10月12日、そして11月2日と計4回発射している。

 1月25日には午前8時頃に移動式発射台から2発発射されていたが、2発とも長距離巡航ミサイルだった。

 北朝鮮は日本海(東海)上に設定された飛行軌道に沿って「9137秒(2時間35分17秒)を飛行し、1800km先の卵島に命中」と発表していたが、韓国は事前探知できず、合同参謀本部が発射当日の25日に行ったブリーフィングでは「東海ではなく内陸で相当部分飛行したようだ。発射地域は東海ではない」と説明していた。

 また、8月17日の未明に発射された2発も日本海上に設定された飛行軌道に沿って9137秒を飛行し、1800km先の日本海上の卵島に命中していた。

 韓国(合同参謀本部)はマスコミ向けブリーフィングで「(平安南道)温泉一帯から発射された」と直ちに発射地点を明らかにしたが、2日後に金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が談話を発表し、「本当に申し訳ないが、我々の兵器試射地点は南朝鮮(韓国)当局が慌てふためき軽々しく発表した温泉一帯ではなく、(平安南道)安州市の『クムソン橋』である」と、韓国の発表を揶揄した。温泉と安州は90kmも離れている。

 さらに、10月12日に発射された巡航ミサイルは今回と同じく核を搭載する「戦略巡航ミサイルである」と発表されたが、この時は日本海でなく、黄海(西海)に向け2発発射され、北朝鮮は「西側の海上に設定された楕円及び8字型飛行軌道に従い、1万234秒(2時間50分)を飛行し、2000km先の標的に命中した」と発表していた。

 昨日発射された4発のミサイルも楕円及び8の字型の飛行軌道に沿って1万208秒〜1万224秒飛行し、東海(日本海)に設定された2000kmの模擬の標的に命中していた。発射されたミサイルは核を搭載できる戦略巡航ミサイル、それも実戦に向け人民軍東部戦線部隊によって発射されていたのである。

 前回は発射に立ち会った金正恩(キム・ジョンウン)総書記は「今日のミサイルの爆音は再度、敵らに送った明白な警告である」と語っていた。今回は立ち会っていたかどうか不明だが、党中央軍事委員会が発射の結果に「敵対勢力らに対する致命的な核反撃能力を強化している我が国の核戦闘武力の臨戦態を再びはっきりと誇示することができた」と、豪語していた。

 韓国は北朝鮮の巡航ミサイル発射は22日に日本海で行われた日米韓の弾道ミサイル情報共有訓練及びペンタゴンで実施された北朝鮮の核攻撃に対応する机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」への反発とみている。

 竹島から185km離れた日本海で海上自衛隊のイージス駆逐艦(護衛艦)「あたご」(7700トン級)、米軍のイージス駆逐艦「バリー」(6900トン級)、韓国軍の駆逐艦「セジョン・デワン世宗大王」(7600トン級)の3隻が参加して行われた日米韓弾道ミサイル情報共有訓練はミサイルの標的を日韓が探知、追跡し、戦術データーリンクを通じ、それぞれ米国に伝達し、米国が再び日韓に共有させ、仮想迎撃する訓練だった。