2025年4月19日(土)

 日本人男性ファンのハートを虜にした韓国人歌手、桂銀淑が来日できず、ディナーショーが中止

桂銀淑(「JPニュース」)

 今日(19日)から2日間、東京有明アリーナで予定されていた韓流グループ「少女時代」のテヨンの「ソロデビュー10周年記念コンサート」が機材トラブルなどで急遽中止となり、すでにチケットを購入し、この日を待ちわびていたファンをがっかりさせているようだ。

 偶然は重なるもので、紅白歌合戦に7回連続出場するなど日本で大活躍していた韓国人歌手、桂銀淑(ケイ・ウンスク)の1週間後の日本でのディナーショーも流れてしまった。桂銀淑の場合は、日本への入国ビザが下りず、来日の目途が立たなくなったからだ。

 ソウル在住の桂銀姫に近い関係者によると、桂銀淑は「Kエイジェンシー」を窓口に3月15日にビザを申請していたが、1か月後の4月15日に日本の当局から不許可の通知が届いたとのことだ。

 許可が下りれば、今月26日から2日間にわたって都内のホテルで開かれる「桂銀淑 DINNER SHOW IN JAPAN 2025」のステージに立ち、18年ぶりに哀愁を帯びた歌を披露することになっていた。

 桂銀淑は「釜山港へ帰れ」で知られる趙容弼(チョ・ヨンピル)と並ぶ日本で最も知られている歌手で大ヒットした「雀の涙」の他、全日本有線放送大賞新人賞受賞の「大阪暮色」や全日本火曜音楽祭金賞の「酔いどれて」、日本レコード大賞アルバム大賞の「真夜中なのシャワー」など多くのヒット曲がある。

 美貌とハスキーボイスには男性ファンが多く、ニュースキャスターの故・筑紫哲也さんは「桂銀姫を囲むジャーナリスト・文化人の会」の発起人に名を連ねるほどの大ファンで、小泉純一郎元総理もまたファンの一人で、2006年4月に総理主催の「桜を見る」に招待し、ツーショットの写真がフライデーに掲載されたこともあった。

 筆者も熱烈なファンの一人で、ヒット曲「雀の涙」をレコーディングして上京した折には、親しくしていた故・菅原文太さんに音頭を取ってもらい励ます会を開いてあげていた。

 順風満帆、人気絶頂にあった桂銀淑だったが、実業家の元夫との離婚や借金による相次ぐトラブルに見舞われ、それが原因で鬱になり、覚醒剤に手を出し、2007年11月26日に自宅で覚醒剤取締法違反で逮捕され、2008年に有罪判決(懲役1年6か月、執行猶与3年)を受け、韓国に強制退去させられていた。

 韓国に帰国してからも何度か覚醒剤を使用し、2015年11月には麻薬類管理法違反で懲役1年6月の実刑判決を受けたことで歌手生命が絶たれたと思われていたが、屈せずにボイストレーニングやダイエットに取り組み、韓国では今ではステージだけでなく、昨年6月には「韓日歌王戦」(MBN)に出演するなど「歌謡界の女王」として完全復帰を果たしている。

 日本にも桂銀淑の復活を待望する熱烈ファンが多く、韓国のホテルで行われるディナーショーには大挙押しかけていた。

 そうしたファンの間で日本に呼びたいとの声が年々高まり、桂銀淑自身も一昨年、毎日新聞の鈴木琢磨氏のインタビューに「私の夢は日本の舞台に立つこと」と、熱い想いを語っていたこともあって今回の東京でのディナーショー開催に繋がったようだが、日本の入国管理法では1年以上の懲役もしくは禁錮の場合は生涯、入国拒否の対象になっているため来日は無理とみられていた。

 しかし、日韓関係がかつてなく良好であることや今年は日韓国交正常化60年の節目の年にあたることからある種、恩赦され、特別に上陸許可が認められのではとの期待や感触があってのことか、ファンの有志らによる「ケイ・ウンスクディナーショー運営事務局」が都内のホテルを抑え、準備を進め、すでに26日の夜の部のチケットは完売だった。

 順当ならば、桂銀淑は24日に来日し、28日に帰国予定だった。

 前出の桂銀淑に近い関係者によると、今年63歳になる桂銀淑は「死ぬまでにもう1回、日本で歌いたい」と口癖のように語っていたとのことだが、ファンとしても是非あのハスキーな声を聴かせてもらいたいものだ。