2025年8月27日(水)
日本は米国の次に友好国 韓国人の米・日・中・露・朝5か国に対する世論調査
訪日した李在明大統領(右)と握手を交わす石破茂首相(大統領室写真記者団)
李在明(イ・ジェミョン)大統領の日米歴訪が終わった。
「反日」と目されていた韓国の大統領が米国よりも一足先に日本を訪れたことは日本に好印象を持たれたようだ。これが韓国人の対日感情、対日意識にどのような変化をもたらすのか、興味深い。
日韓国交正常化60周年を迎え、日韓の大手紙「読売新聞と「韓国日報」が6月13〜15日に共同世論調査を実施していたが、日本,韓国とも関係が「良い」がいずれも50%を超えていた。
自社さ(村山富市)連立政権と韓国の金泳三(キム・ヨンサム)文民政権下の1995年に調査が開始されてから初めて5割を超えたそうだ。日本は昨年よりも2ポイントアップの52%、韓国はなんと昨年の42%から55%に上昇していた。
この調査では「親近感」の調査も行われていたが、相手国に親しみを「感じる」との回答は日本が47%(昨年48%)と、ほぼ横ばいだったが、韓国は41%(同33%)で2年連続上昇していた。
韓国では大手世論調査機関「韓国ギャラップ」が8月15日の光復節(解放記念日)に日本の印象に関する韓国人の世論調査結果(8月12〜14日)を発表していたが、ここでも「日本人に好感を持てる」との回答が56%もあった。2022年の前回調査から10ポイント増えていたそうだ。
韓国では世論調査は既存のメディアだけなく、政府機関や民間団体、あるいは大学の研究所などで行われているが、韓国探査ジャーナリズムセンター(KCU)が運営している独立言論「NEWSTAPA」が「光復節」80周年特別企画として8月4〜6日まで全国成人男女約1千人を対象に実施した世論調査が実に興味深い。
権力や資本の干渉を受けず一般国民の後援金(月1万ウオン=約1060円)で成り立っている市民のためのこのインターネットメディアは政治ネタを中心に徹底的に深掘りすることで知られ、韓国の政界、メディアも一目置いている。
この調査では、日本だけでなく、米国、中国、ロシア、そして北朝鮮の国家イメージについてそれぞれ項目別に聞いているが、日本の国家のイメージについて以下のような調査結果が出ていた。
▲日本が信頼できるかについて
「信頼できる」23% 「信頼できない」46%(「わからない」30%)
米国の信頼度44%に比べると、約半分の数字だが、中国(7%)、ロシア(5%)、北朝鮮(4%)に比べると日本を遥かに信頼していることがわかる。
▲日本の「正直さ」について
「正直だ」16% 「正直ではない」55%(「わからない」29%」)
米国も「正直でない」(39%)が「正直だ」(24%)を上回っていた。その他の国「正直度」は中国が4%、ロシアが4%)、北朝鮮が3%。
▲日本の「責任感」について
「責任感がある」23% 「無責任だ」38%(「わからない」39%)
米国がトップで34%で、日本が2位、以下、中国(8%)、ロシア(6%)、北朝鮮(4%)の順。
▲日本に対する「友好度」について
「友人である」31% 「敵である」23%(「わからない」46%)
日本と米国だけが「友人である」が上回っていたが、中国に対しては13%対43%、ロシアに対しては8%対36%、北朝鮮に対しては7%対66%と、「敵」の意識が圧倒していた。
この他▲「脅威」であるかについては「脅威ではない」が36% 「脅威である」が31%(「わからない」33%)▲「政治文化」については「民主的だ」39% 「権威的だ」29%(「わからない」31%)▲「社会文化」について「自由である」53% 「抑圧的である」19%(「わからない」29%)▲「対外指向」について「平和的だ」32% 「攻撃的だ」25%(「わからない」43%)と回答していた。
日本に対する韓国国民の世代別・男女別信頼度をみると、以下の結果となっている。
20代 女性11% 男性48%
30代 女性11% 男性32%
40代 女性15% 男性16%
50代 女性16% 男性16%
60代 女性17% 男性32%
70代 女性30% 男性39%
韓国のミレニアル(MZ)世代と称されている20代では男性の日本に対する信頼度は過半数に近い48%を占めている反面、20代の女性が意外に想像以上に低かった。40から50代は男女ともほぼ同じ数字だった。
ちなみに米国に対する韓国人の信頼度も日本同様にすべての世代で男性が女性を上回っていた。
李在明大統領の訪日を日本政府が歓迎し、また日本のメディアが総じて好意的に評価したことで、韓国人の対日好感度は今後高まることが予想される。
(参考資料:李在明大統領は「反日の盧武鉉」ではなく「親日の金大中」のDNAを引き継いでいるのかも)