2025年12月25日(木)

 「金正恩の娘」が原子力潜水艦建造現場に現れた!デビュー以来51回の公式活動のうち30回が軍関連

金正恩総書記の原子力潜水艦建造現場に同行した娘

 クリスマスイブの昨日(24日)、「ジュエ」と称されている金正恩(キム・ジョンウン)総書記の娘が原子力潜水艦建造現場に現れた。正確に言うと、建造現場を視察した父親に同行したのである。

北朝鮮が建造中の原子力戦略誘導弾潜水艦(朝鮮中央通信から)

 娘は今月だけで父親と4回も行動を共にしている。しかし、そのうちの3回は民生関連の行事だった。15日が江東郡地方工業工場と総合奉仕所の竣工式、19日が新浦市地方工場の竣工式で、いずれも衣服や食料など日常生活品を生産する工場だった。

 そして20日は三池淵観光地区でのホテル竣工式に立ち会っていた。母親の李雪主(リ・ソルジュ)夫人も一緒だった。金総書記が娘と手を繋いでいる写真や親子のスリーショットの写真も公開され、どれもこれも違和感はなかった。

 しかし、北朝鮮が「原子力戦略誘導弾潜水艦」と称している8700トン級の原子力潜水艦の現場に現れるとなると、話は違ってくる。金正植(キム・ジョンシク)党軍需工業部第1副部長と前国防科学院長の張昌河(チャン・チャンハ)ミサイル総局長ら軍需関連の党幹部と国防科学研究及び船舶関連の技術者らに交じってまだ12歳の、それも女の子が立っている姿は異彩を放っている。

 娘の公式活動は2022年11月18日にデビューしてから延べ51回を数える。このうち驚いたことに半数以上、正確に言うと30回が軍事関連である。

▲2022年

11月18日 大陸間弾頭ミサイル(ICBM)「火星17」発射に立ち会う

11月26日 「火星17」を開発した科学者・技術者らと記念写真

▲2023年

2月7日 人民軍健軍節75周年記念宴会に出席 

2月8日 人民軍健軍75周年軍事パレードに出席

3月9日 新型小型弾道ミサイル発射に立ち会う

3月16日 ICBM「火星17」発射に立ち会う

3月18日 核戦術核運用部隊の核反撃仮想総合戦術訓練を視察

3月19日 核反撃仮想総合戦術訓練(二日目)を視察

4月13日 ICBM「火星18」発射に立ち会う

5月16日 軍事偵察衛星発射準備委員会を訪問

7月12日 ICBM「火星18」発射に立ち会う。

8月28日 海軍司令部を訪問

9月9日 建国75周年軍事パレードに出席

11月23日 国家航空宇宙技術総局を訪問

11月23日 軍事衛星発射成功祝賀宴に出席

11月30日 第1空軍師団飛行連隊を訪問

12月16日 ICBM「火星18」発射に立ち会う

12月20日 「火星18」ミサイル総局第2赤旗中隊の軍人激励会に出席

▲2024年

1月4日 重要軍用台車生産工場に同行

2月8日 建軍節に際して国防省を訪問

2月8日 建軍76周年祝宴に出席

3月15日各航空陸戦兵(空挺)部隊の訓練を視察

5月30日短距離弾道ミサイルの発射に立ち会う

8月4日 戦術弾道ミサイル発射台の国境部隊への引き渡し式に出席

10月31日ICBM「火星19」発射に立ちあう。

▲2025年

4月25日 駆逐艦「崔賢」号の進水記念式に出席

4月28日「崔賢」号艦戦闘適用性の試験に立ち会う

6月13日 砲弾生産など重要軍需工場視察に立ち会う

11月28日人民軍空軍創設80周年記念行事に出席

12月24日 原子力戦略誘導弾潜水艦の建造を現地指導に同行

 韓国内には「娘の後継説」に異を唱える北朝鮮問題専門家もいるが、ICBMの発射に立ち会い、軍需工場の視察にも、国防省、空軍、海軍の訪問にも父親に同行し、式典では軍最高幹部らと並んで着席している。核関連施設にも足を運んでいる。極め付きは国営メディアが「尊敬する」という敬称が付けられていることだ。後継者とみなされても不思議ではないであろう。