2025年12月3日(水)
尹錫悦前大統領夫人に懲役15年 罰金20億ウォンを求刑
結審公判に出廷した金建希夫人(出典:裁判所共同取材団)
今年4月に罷免された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の昨年12月3日の非常戒厳令発令から1周年に当たる今日、奇遇にも配偶者である金建希(キム・ゴンヒ)夫人の結審公判が午前10時からソウル中央地方裁判所で行われ、特別検察チーム(特検)が金夫人に懲役15年、罰金20億ウォンを求刑した。
金夫人は独身時代の2010年からの2年間、ドイツモーターズの株価操作(転換社債を相場よりも安い価格で購入した疑惑)に加担し、約8億T千万相当の不当な利益を取得したとの容疑で8月12日に逮捕され、起訴されていた。
金夫人には株価操作容疑の他に夫と共謀し、政治ブローカー、明泰均(ミョン・テギュン)氏から2億7千万ウォン相当の世論調査結果を無償で提供された容疑と「乾真法師」と称されている易者の全聖培(チョン・ソンベ)氏と結託し、統一教会関係者から請託を受け、8千万ウォン相当の金品を受け取った容疑も併せて掛けられている。
ソウル九老区にある南部拘置所に収監されている金夫人はこの日、黒いコートを身にまとい,眼鏡を掛け、白いマスク姿で入廷していた。報道陣には裁判が始まる直前の30秒間だけ撮影が許可された。
この日の裁判には初めて「金建希特検」のキャップ、閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官も出廷し、裁判を見守った。
「特検」は法廷で株価操作疑惑などについて質したが、金夫人は陳述拒否権を行使し、それらすべてについて発言を拒否した。但し、裁判長が金夫人に「2億7千万ウォンの小切手を引き出して誰に渡したのか?」と尋ねた時だけは自ら直接「実際には他人と取引したことは一度もない」と答えていた。
「特検」は金夫人が選択的に供述を拒否していることに異議を唱え、「特検」の尋問を金夫人の供述拒否で停止されるのは適切ではないと抗議したが、裁判所は「混乱を起こしたくない」として「特検」の要請を却下した。
約1時間半に及ぶ検察の最終陳述の後、弁護側が約2時間近く最終弁論を行い、最後に金夫人が直接発言し、裁判は終了した。
斡旋収賄も賄賂授受も5年以下の懲役だが、通常、収賄収賄額が1億ウォン以上だと、無期もしくは10年以上の懲役が宣告されることになっている。
金夫人の収賄額は6220万ウォン(約660万円)相当のグラフのネックレス、5400万ウォン(約572万円)相当のスイス製ヴァシュロン・コンスタンタンの高級腕時計、2600万ウォン(約272万円)相当のティファニーのブローチ、2200万ウォン(約233万円)相当のグラフのイアリング、1271万ウォン(約134万円)相当と802万ウォン(約84万円)相当のシャネルのバッグ2個を受け取っていた。
なお、1審判決は来年1月に下されるものと予測されている。