2025年7月13日(日)
猛暑下で収監された尹錫悦前大統領 クーラもなければ冷蔵庫もない4畳の独房
憲法裁判所の弾劾裁判で罷免された尹錫悦前大統領(「JPニュース」)
大統領を罷免された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が7月10日、保釈されてから124日ぶりに再びソウル拘置所に送り込まれてしまった。
一般受刑者同様に顔写真を撮られ、体の隅々までボディーチェックされ、カーキー色の未決囚服を着用させられたようだ。収容番号は3617。名前や肩書でなく、番号で呼ばれることになる。
前回はまだ現職大統領だったので大統領室警護員が警護を理由に差し入れなどをして身の回りの世話をすることもできたが、今は大統領でないため警護はつかず、一般の受刑者と変わらぬ扱いを受けている。
収監された部屋は今回も独房だが、前回(3坪)よりも1坪狭く、日本に例えるならば4畳の部屋があてがわれている。
部屋には食事兼用のテーブルと小さな物置台、小さな洗面台、トイレなどが備えられてある。窓は鉄格子で、ベッドはなく、自分で布団を敷いて寝る。食事は一人で取り、食べ終わったら洗面台で食器を洗って、設置場所から返納する。
扇風機はあるが、エアコンはない。その扇風機も過熱を防ぐため50分ごとに10分間自動的に停止する。
韓国も猛暑で昨日(土曜)のソウルの気温は35度もあった。
拘置所内の夜は寝苦しく、娘の不正入学疑惑で昨年12月から収監されている元法務長官の゙国(チョ・グック)氏は「余りにも暑くて寝つけず、何度も目を覚ましてはタオルを水で濡らし、体を拭いてからまた寝ることを繰り返している」と、支持者に宛てた獄中書簡の中でその辛さを綴っていた。
シャワーは1週間に1度。他の未決囚との共有となるが、前大統領ということでかち合わないように配慮されている。また、運動も望めば、毎日拘置所内の運動場で1時間は可能である。尹前大統領の場合は他の受刑者らとの接触を避けるため特別に開始時間を指定されている。
テレビはあるもののチャンネルはコントロールされておりほとんどが録画されたもの。チャンネルを回して番組を見ることもできない。もちろん、支持者らのユーチューブ放送も見ることはできない。
洗濯は個人用の洗濯機はなく共用の洗濯機を使用するが、尹前大統領の場合はおそらく弁護人ら面会人を通じて洗濯物をい出し入れをしているようだ。
独房は24時間、CCTV(監視カメラ)で監視されている。万一の不測の事態に備え、職員がチェックしている。
食事のメニューは今日(日曜)だと、朝食はわかめスープに干し大根の和え物,白菜キムチと白米、昼食は味噌チゲ、鶏肉の炒め煮,白菜キムチに白米。夜食はキムチチゲ、絹ごし豆腐と醤油、ヨーグルト、黒米となっている。平均1食1700ウォン前後だ。
前回はソウル中央地方裁判所が高位公職者捜査庁(公捜庁)の捜査、逮捕が違法であることが認められ保釈され、邸宅で金建希(キム・ゴンヒ)夫人と喜びを分かち合い、美酒に酔ったようだが、今回はその再現は叶わないであろう。何よりも様々な不正疑惑を抱えている金夫人にも司直の手が伸びており、近々収監される可能性が極めて高いからだ。
娘の不正入学の件で2年の実刑判決を受け現在服役中の゙国氏の場合は夫人が先に収監され、3年3か月刑に服していたが、尹錫悦夫妻の場合は、夫人が後追いすることになりそうだ。