2025年11月28日(金)

 韓国歴代大統領の「ワースト1位」は「尹錫悦」 「ベストワン」は「盧武鉉」

尹錫悦前大統領(左)と盧武鉉元大統領(大統領室と青瓦台から筆者キャプチャー)

 日本では歴代首相に関してよほどのことがない限り世論調査をすることはないが、良いか悪いかは別にして韓国では政権が変わる度に歴代大統領に対する好感度、あるいは支持率に関する世論調査をよく実施する。

 大手世論調査会社「韓国ギャラップ」が今月25日から27日にかけて全国の有権者約1千人を対象に行った調査結果が、今日(28日)発表されたが、それによると、歴代大統領の中で「最悪の大統領」は非常戒厳令を発令し、弾劾、罷免された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領(2022年5月〜2025年4月)だった。

 回答者の77%が尹前大統領について「最も多くの過ちを犯した」と回答していた。これは歴代大統領の中では最も高い数字である。「良いことをした」は僅12%しかなかった。

 2位がクーデターで政権を掌握し、光州市民の民主化デモを武力で鎮圧し、死刑判決を受けた全斗煥(チョン・ドファン)大統領(1980年9月〜1988年2月)(68%)で、以下、収賄斡旋と職権乱用などで弾劾、罷免された朴槿恵(パク・クネ)大統領(2013年2月〜2017年3月)(65%)、陸士同期の全斗煥氏のクーデターに加担し、後に不正蓄財で懲役17年を宣告された盧泰愚(ノ・テウ)大統領(50%) (1988年2月〜1993年2月)、不正蓄財で懲役17年を宣告された李明博(イ・ミョンパク)大統領(2008年2月〜2013年2月)(46%)と続いているが、全員が保守系大統領である。

 逆に「最高の大統領」としては回答者の68%が退任後に自殺した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(2003年2月〜2008年2月)の名を挙げ、続いて任期途中で暗殺された朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(1963年12月〜1979年10月)(62%)、韓国人初の「ノーベル平和賞」を受賞した金大中(キム・デジュン)大統領(1998年2月〜2002年2月)(60%)、全斗煥―盧泰愚と続いた軍事政権に終止符を打ち、文民政府を樹立した金泳三(キム・ヨンサム)大統領(1993年2月〜1997年2月)(42%)となっている。

 ちなみに進歩(革新)系大統領の中では最も評価が低かったのは文在寅(44%)大統領(2017年5月〜2022年5月)で「功」よりも「過」が多いと評価された。

 また、学生革命で倒され、米国への亡命を余儀なくされた初代大統領の李承晩(イ・スンマン)大統領(1948年7月〜1960年4月)も40%と、文在寅氏に続いて評価が低かった。