2025年11月30日(日)

 「金正恩の娘」現る!

人民軍空軍創設80周年記念式典に姿を現した金正恩総書記の娘(朝鮮中央通信から)

 「ジュエ」と称されている金正恩(キム・ジョンウン)総書記の娘が11月28日、朝鮮人民軍空軍創設80周年記念行事に姿を現した。

 朝鮮中央通信は2025年5月9日のロシア大使館訪問以来、久しぶりに「尊敬する」の敬称を付けて、「お嬢様が同行した」と伝えていた。

 娘が式典に参席したこともあって記念行事での空軍示威飛行では女性飛行士による2機編隊デモンストレーション飛行が行われた。

 金総書記は「国の女性を代表する誇るべき女性である」として、女性飛行士らが見せた飛行術を高く評価した、と同通信は伝えている。

 今朝、韓国でもこの「娘」のニュースを速報で流していた。その理由は中国の抗日戦争勝利記念行事(9月1日)に同行し、帰国(9月5日)して以来、約3か月近く動静が途絶えていたからだ。

 娘はこの期間、中露やベトナムの首脳らを招き盛大に行われた朝鮮労働党創建80周年(10月10日)記念行事にも登場しなかったことから気の早い韓国内のメディアや脱北者らが運営するユーチューブチャンネルでは「目立ちすぎたので引っ込められた」とか「叔母の与正(ヨジョン)党副部長との抗争で後ろに追いやられた」とか、ここぞとばかり「未確認情報」を伝えていた。しかし、願望に近いそうした推測や憶測は娘の空軍式典出席ですべて「水の泡」に帰した。

 娘が長期間、姿を現さないことは珍しいことではない。これまでも2か月以上、雲隠れしたことは何度もある。

 昨年は3月15日(温室農場の竣工式出席)から5月24日(前衛通り建設現場視察)まで、8月4日(新型戦術弾道ミサイル発射台引き渡し式出席)から10月10日(朝鮮労働党創建79周年慶祝公演観賞)までがその代表的なケースである。

 今年も新年慶祝公演を観賞した1月1日から4月3日に和盛地区第3段階区域建設視察に同行するまで3か月も不在だった。また5月9日(ロシア大使館訪問随行)から7月12日(元山葛麻観光地区視察)の間も公式活動はなかった。

 昨年、労働党創建79周年慶祝公演に2か月ぶりに姿を現した時は黒いパンツスーツに白っぽいジャケットを羽織り、11歳らしからぬ身なりをしていたことに驚かされたが、今回も父親と同じデザインの黒の皮のロングコートを着て表わていた。

 気のせいか、表情も若干変わり、とても12歳には見えず、成人女性のような風貌を漂わせていた。

(参考資料:「金正恩の娘」の名前のミステリー 本当に「主愛」?)