2025年10月17日(金)
ドイツで「キムチ騒動」 「中国キムチ」「日本キムチ」の表記に在独韓国人が抗議
ドイツで物議を呼んでいる「ALDI」販売のキムチ(徐?コ・誠信女子大学教授のSNSから)
ドイツでは韓国系市民団体が2020年9月にベルリン市ミッテ区の公園に設置した慰安婦像の撤去問題が論議を呼んでいるが、そうした最中、ドイツと韓国の間で新たな「騒動」が持ち上がっている。「騒動」と言っても政治絡みではない。
今朝のCBS系の総合ニュースメディア「ノーカットニュース」の国際欄に「今度は日本のキムチ?・・・ドイツの国民マートでキムチ表記論難」」との見出しの記事が載っていた。
何のことかと目を通してみると、ドイツ最大のディスカウントストアとして知られている「ALDI」(アルディ)が韓国を代表するキムチを「中国キムチ」と表記し、販売する一方で、自社のホームページには「日本キムチ」と紹介していることがわかりドイツ在住の韓国人の怒りを買っているようだ。
ドイツの代表的なディスカウントマートである「ALDI」は世界中に12000以上の店舗を運営している。 2023年基準で約1120億ユーロ(約1兆9461億円)の売上を記録し、ヨーロッパ最大の小売企業の一つに挙げられている。
韓国のメディアも日韓問題の権威者として知られている徐?コ(ソ・ギョンドク)誠信女子大学教授が自身のSNSで「ALDI」の自社製品に「キムチが歪曲されているものがある」と、製品の写真を付けて明らかにしたことで知るに至ったようだ。
徐教授によると、ドイツに居住する韓国人からの情報提供で「ALDI」の販売製品を確認してみると、「中国キムチ」の表記だけでなく、同社のホームページに載っているレシピには「ジャパニッシュキムチ」(日本キムチ)と紹介されていた」とのことである。
「ALDI」は2年前に自社商品にドイツ語とイタリア語でキムチを「中国が起源」とのフレーズを使用したことで一度、韓国人から抗議を受けたことがある。当時、これを知った徐教授や韓国のネットシチズンが同社に抗議メールを送ったことで「中国起源」というフレーズは削除されていたそうだ。
徐教授によると、ドイツ在住の韓国人たちは「中国のキムチ」と「日本のキムチ」という表記をなくすための毎日抗議メールを送っている」として「こうした状況が続くと、ヨーロッパ人の間でキムチが中国料理や日本料理という誤解を生む可能性があるため、正しい表記に変えなければならない」と、監視の目を光らせている理由を語っていた。
実際、海外流通業者ではキムチを中国の漬物「泡菜,」(パオチャイ)と表記するとか、日本製ピクルスと勘違いする事例が起きているようだ。実際に2020年には中国当局がキムチの国際標準化規格を「パオチャイ」として登録しようとして中韓の間で論争に発展したことがあった。
中国はキムチについては中国・四川地方の塩蔵漬物「泡菜」が由来であると主張し、また、これとは別に参鶏湯(サムゲタン)についても中国の最大ポータルサイト「百度」の百科事典に「参鶏湯は高麗人参と若鶏、もち米を入れた中国の伝統的な広東料理である」と記述し、「参鶏湯の源流は中国である」と主張したことから韓国との間で大論争に発展したことがあった。
「ノーカットニュース」によれば、韓国の文化体育観光部と農林畜産食品部はキムチの名称を保護するために国際的な広報と商標登録を強化しており、特にキムチを中国式漬物である「パオチャイ」と区別するためにキムチの公式中国名を「新気」に指定して広報している。