2025年10月20日(月)

 ノーベル賞に続き外国人観光客でも日本に大差を付けられた韓国

全羅北道全州の観光用の家屋(韓国観光公社から)

 韓国は昨年までは1人あたり名目GDP(国内総生産)、平均年収や賃金で日本を負い抜いたとか、また、世界競争力や成長率ランキングでも日本よりもランクが上だと、気勢が上がっていた。

 一時は何から何まで「日本に追いつき、追い越せ」との掛け声が飛び交い、メディアの中には様々な分野における日本との比較を特集し「太陽が昇る大韓民国、沈む日本」と特集記事を載せたメディアもあったほどだった。

 しかし、今年は、特に李在明(イ・ジェミョン)政権になってからあまり威勢の良い話は聞かれなくなった。

 そうした最中、日本がノーベル賞で生理学医学賞と化学賞をダブル受賞したことは韓国人に学術分野での日本のレベルの高さや、底力を見せつける結果となった。韓国のメディアが一斉に伝えた「ノーベル賞 日本の31個に対して韓国は2個」の見出しに愕然とした韓国人も相当数いたことであろう、

 技術力を含め日本の知的レベルの高さを知っている者からすれば日本がノーベル賞受賞数で世界第5位にランクされていることはさして驚くことではない。例えば、世界に影響を与えた日本の発明品だけでも乾電池からCD、カーナビ、光ファイバーまで上げればきりがない。余談だが、インスタントラーメン、カップラーメン、レトルト食品からインスタントコーヒなども日本から生まれ、世界中に広がった言わば

 但し、韓国は文化面では「韓流」やKーPOPなどが世界を席巻し、韓国のPRに一躍買っているのは紛れもない事実である。李在明大統領が「?(韓国)カルチャーは私たちだけのものではなく全世界の人が共に意思疎通し共感する有力な媒介に発展した」と誇る所以である。

 映画や歌を通じて韓国がPRされれば、必然的に観光分野に反映されるものだが、外国人観光客の数の面でも日本よりも遥かに少ないことがわかり、これまた韓国人は衝撃を受けている。

 韓国を訪れる観光客が年々増加しているのは間違いないが、韓国観光公社の資料によると、昨年(2024年)韓国を訪れた外国人観光客は1637万人で、なんと日本の3687万人の半分にも満たなかったことが17日に開かれた国会文化体育観光委員会への韓国観光公社の提出資料で明らかとなった。

 信じ難いことだが、15年前(2010年)は日本の861万人に対して韓国は870万人と、外国人訪問客の数では韓国の方が上回っていた。

 韓国観光公社の資料によると、アジア太平洋地域では日本が最も多く、タイ(3550万人)、サウジアラビア(2973万人)、マレーシア(2502万人)、香港(2194万人)、ベトナム(1637万人)と続き、韓国はアジアでは7位だった。

 必然的に観光収入でも韓国は日本の547億ドルに対して3分の1にも満たない164億ドルの水準にとどまった。

 韓国を訪れた外国人観光客は1637万人のうち、中国人観光客はトップの460万人と、約4分の1を占めていた。ちなみに「韓国のハワイ」と称されている済州島には約191万人の外国人が押し寄せたが、中国人の観光客は全体の68.4%にあたる約130万5千人に達していた。

 韓国観光公社は中国人観光客が100万人増加すれば、国内総生産が0.08%上昇する効果があるとして、中国人団体客に対してノービザ入国を実施しているが、中国人観光客が土地を買い占め、済州牛島に中国の国旗を立てるなど我が物の顔で闊歩する事への反感が高まり、「嫌中」感情が高まっていることが皮肉なことに中国人観光客誘致の大きな障害となっている。

(参考資料:「親中」と「嫌中」で真向対立する韓国政界 医療保険からノービザ入国問題まで)