2026年2月17日(火)
刻々と迫る尹錫悦前大統領の「運命の日」 韓国国民の75%が死刑か、無期懲役の「重刑判決」を予想
「運命の日」を迎える尹錫悦前大統領(出典:JPニュース)
韓国は今日(17日)旧正月を迎えた。
李在明(イ・ジェミョン)大統領夫妻は華やかな民族衣装を着て、揃って国民に新年の挨拶を送っていた。
旧正月の日に国民に新年の挨拶を送る李在明大統領(出典:青瓦台)
一方、李大統領夫妻とは対照的に尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫妻はソウルにあるそれぞれ別の拘置所で囚人服を着たまま看守から出された「トック」(韓国風お雑煮)を食べ、旧正月を迎えていた。
「巌流島の決闘」ではないが、2022年に大統領選挙を争った時は尹錫悦氏が0.7ポイントの超僅差で大統領に当選し、国家元首となり、敗れた李在明氏は政治報復にあい、刑事裁判の被告人の席に立たされた。
大統領の任期は5年なので李大統領の天下は2027年5月まで担保されていたが、2年後、二人の運命は逆転した。
尹錫悦氏は何を血迷ったのか2024年12月3日に非常戒厳令を宣布し、国会から弾劾され、さらに昨年4月に憲法裁判所で大統領を罷免され、現在は内乱容疑で堀の中にいる。一方の李在明氏は尹錫悦氏が失職した後、大統領選に再度挑み、現在は「青瓦台」(大統領府)の主になっている。
大統領になったことで李在明氏の裁判は任期が終了する2030年6月まで延期されるが、昨年1月に内乱罪で起訴され、今年1月に検察から死刑を求刑された尹錫悦氏の裁判は2月19日に判決を迎える。
国民は尹前大統領の判決をどうみているのか、「運命の日」を前に興味深い世論調査結果が出た。
尹錫悦前政権に批判的な放送で知られている韓国MBC放送が世論調査機関「コリアリサーチインターナショナル」に依頼し、昨日発表した調査によると、回答者4人のうち3人は尹前大統領に重刑が言い渡されると予測していた。
尹前大統領の一審判決について「内乱容疑が一部認められ、無期懲役になると思う」との回答が43%で最も多く、続いて「内乱容疑が大部分認められ、死刑になると思う」との回答が32%あった。回答者の75%が、無期もしくは死刑の重刑判決を予想していることが分かった。一方、「内乱容疑は認められず、無罪になると思う」との回答は18%にとどまった。
世代別にみると、無期懲役を予想したのは18〜29歳が最も高く、半数を超える55%に達した。一方、死刑を予想した割合は40代(44%)と50〜60代(各39%)が多かった。
無罪を予想する回答は70歳以上と保守地盤の大邱・慶北地域、それに最大野党、国民の力の支持層の間で比較的に高かった。
最近、統一教会からブランド品など金品を受け取った容疑だけを認め、株価操作や無償世論調査に関する容疑については無罪とし、検察の求刑15年よりも遥かに軽い懲役1年8か月が言い渡された金建希(キム・ゴンヒ)夫人の一審判決については「適切でない」との回答が71%に達し、「適切だ」は23%にとどまっていた。
また、非常戒厳令と関連し、内乱重要任務従事の容疑で起訴された韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が一審で求刑(15年)よりも重い懲役23年を言い渡され、収監されたことについては「適切だ」との回答が59%と「適切でない」(36%)を上回っていた。
一方、保守系メディア「ニューデイリー」が世論調査機関「リサーチウェル』に11日に依頼して行った調査では尹前大統領の非常戒厳宣布について「内乱罪に該当する」との回答は57.4%だが、「大統領の正当な権限であり、内乱罪には該当しない」の回答は35.0%もあった。
年代別では、40代と50代で「内乱罪に該当する」との回答割合が比較的高く表れた。50代は66.5%が「内乱罪に該当する」と答え、最も高い割合を記録した。
また、18〜29歳は「内乱罪に該当する」58.2%、「該当しない」36.2%だ。
(参考資料:天国から奈落の底に落ちる尹錫悦前大統領 注目の2月19日の判決は死刑か、無期懲役か)