2026年2月28日(土)

 13歳の「金正恩の娘」が本物の銃で射撃練習 妹の与正も女秘書と並んで射撃!

狙撃兵小銃を手に狙いを定める金総書記の娘(朝鮮中央通信)

 北朝鮮では、運動会などで子どもたちがおもちゃの銃を手に遊ぶ光景や、米軍に似せた案山子を銃で刺したり殴ったりする場面が見られる。しかし、未成年の少女が本物の銃を手に射撃するとは驚きである。それも、射撃を行ったのは、後継者と目されている13歳になったばかりの金正恩(キム・ジョンウン)総書記の娘だという。

 金総書記は27日、党本部庁舎で主要な指導幹部および軍指揮官と会い、国防科学院が新たに開発・生産した新型狙撃銃(小銃)を贈呈した。

 金総書記は「皆さんはこの5年間、党と革命、祖国と人民から与えられた歴史的重任と本分を忠実に果たしてきた。私は第9回党大会に際して、皆さんのために個人的に特別な贈り物を用意した」と述べ、幹部一人ひとりに武器証書を直接手渡した。その後、射撃場で共に射撃を行ったが、この場に娘も同行していた。

 配信された写真には、革コート姿の娘が狙撃兵小銃で照準射撃する様子が写っていた。娘のみが登場する写真を北朝鮮メディアが内外に報じるのは極めて異例である。さらに、武器証書を手に取り、金総書記の横で授与を手伝う姿や、射撃する金総書記の隣で双眼鏡をのぞく姿なども公開された。

 娘については、北朝鮮国内で「セッピョル(新星)女将軍」と呼ばれているとか、最近では「ミサイル総局長」の称号が与えられているとの噂も流れている。今回の公開は、娘が銃の扱いにも通じていることを示すことで、後継者教育を受けていることを内外に示唆しようとする狙いがあるようだ。

 銃を授かった党幹部の中には、最高幹部である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金才龍(キム・ジェリョン)の両政治局常務委員のほか、金総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)党部長や、金総書記の付き人、玄松月(ヒョン・ソンウォル)党副部長らが含まれていた。金部長と玄副部長もそろって射撃訓練を行っていた。

狙撃兵小銃を構える金与正部長と玄松月副部長(朝鮮中央通信)

 なお、北朝鮮メディアは、贈り物を受け取った金与正部長の肩書を正式に「党中央委員会総務部長」と紹介していた。

 党総務部は、金総書記の考えや方針を全党組織に伝達するうえで中核的な役割を担う部署である。金総書記の指示だけでなく党の方針を配布・総括管理し、その執行状況も管理するほか、党内のすべての文書の実務的管理も担っている。

 金与正氏は第9回党大会で政治局候補委員に復帰し、さらに党副部長から第1副部長を経ずに一気に党部長へと昇進した。まさにこの部署のトップに就いたのである。これにより、金与正氏の党内における掌握力と権限は、さらに強まるものとみられる。

 一部韓国のメディアや脱北者らが運営するユーチューブ放送で面白おかしく取りあげられていた兄との確執説も姪との権力闘争説も全くのフェイクであったことがはからずも証明された。