2026年7月3日(金)
W杯の戦績は日本を下回ったが、輸出が日本を追い抜いたことで韓国は留飲を下げた!?
韓国の全国経済人連合団体(全経連)会館(中央のビル)(出展:韓国[JPニュース})
北中米ワールドカップでは日本が第1次リーグを突破した一方、韓国は敗退し、国中が落胆に包まれていた。しかし、韓国産業通商資源部が7月1日「韓国の輸出が日本を抜いた」と発表したことで、一転して明るいムードを取り戻したようだ。
韓国産業通商資源部の発表によると、6月の韓国の輸出額は1022億5000万ドルとなり、史上初めて1000億ドルを突破した。月間輸出額が1000億ドルを超えたのは、ドイツ、中国、米国に続き世界で4番目である。
月別にみると、1月は658億ドル、2月は677億ドル、3月は873億ドル、4月は853億ドル、5月は878億ドルで推移していた。それが6月には900億ドル台を飛び越え、一気に1000億ドルを突破した。
一方、輸入額は6月は661億ドルで、貿易収支は361億5000万ドルの黒字となった。月間貿易黒字が300億ドルを超えたのも史上初である。
今回の輸出新記録を支えた最大の要因は半導体である。6月の半導体輸出額は前年同月比約199%増の448億2000万ドルとなり、15か月連続で月間最高記録を更新しただけでなく、初めて月間400億ドルを突破した。単一品目として半導体輸出が400億ドルを超えたのも史上初である。
また、半導体以外でも、自動車、鉄鋼、船舶、一般機械、非鉄金属、農水産食品、化粧品などが好調で、主要輸出20品目のうち18品目で輸出が増加したことが分かった。
2026年上半期(1〜6月)の累計輸出額は4967億ドルとなり、前年同期比48.4%増加した。これは2022年以来4年ぶりの最高実績である。累計輸出額は5000億ドルに迫り、悲願の「年間輸出1兆ドル」の目標達成への期待が高まっている。
輸出の好調を受け、世界の輸出順位も一段と上昇した。世界貿易機関(WTO)の1〜4月集計によると、韓国は中国、米国、ドイツ、オランダに次ぐ世界5位となり、日本を追い抜いた。一方、日本は8位へ後退した。
ちなみに、韓国の輸出相手国ランキングは、中国が1位、米国が2位、ベトナムが3位、香港が4位、台湾が5位、日本が6位となっている。
日本と韓国をGDPランキングで比較すると、日本は世界5位、韓国は13位であり、韓国のGDPは日本の半分以下である。しかし、一人当たり名目GDPでは、IMF(国際通貨基金)の2025年統計によると、韓国は3万6227ドルで世界36位、日本は3万5973ドルで37位となっており、韓国が日本を僅かに上回っている。
また、賃金水準も韓国は上昇しており、最低賃金は韓国は時給1万320ウォン(約1080円)で、日本の時給1016円を上回っている。
なお、経済協力開発機構(OECD)のデーターによると、2026年の韓国の経済成長率は2.6%の成長が予測されている。但し、OECDは少子高齢化が中長期的な成長力を制約する最大の要因になると指摘している。財政健全性の確保に加え、年金改革や税制改革などの構造改革を並行して進め、少子高齢化や地域間格差といった課題に対応する必要があると勧告している。
幸いにも経済が好調なことから国民はある程度、留飲を下げているようだが、それでもサッカー惨敗の後遺症から立ち直るにはもうしばらく時間を要するようだ。