2026年6月15日(月)
韓国メディアも珍しく日本対オランダ戦を速報で伝え、日本の健闘を称える!
日韓関係は、高市早苗首相と李在明(イ・ジェミョン)大統領による2度にわたる相互訪問を経て、かつてないほど良好な局面を迎えている。こうした状況は、延べ1300万人に上る人的往来からも明らかである。
良好な日韓関係は世論調査にも表れている。
読売新聞と韓国日報が共同で実施した最新の世論調査では、韓国人の66%が日韓関係について「良い関係にある」と評価した。日本に対する好感度も上昇傾向を維持しており、昨年の41%から2ポイント増の43%となった。さらに、昨年8月の光復節(韓国解放日)に合わせて実施された韓国ギャラップの調査では、「日本人に好感を持つ」と答えた20代が77%に達していた。
好感度の向上は関心や好奇心の高まりにもつながる。実際、今朝行われたサッカー北中米W杯1次リーグF組の日本対オランダ戦に対する韓国メディアの関心は高く、各社が速報で結果を伝えた。
「聯合ニュース」は「後半43分の同点ゴール…日本、『死の組』でオランダと引き分け」と報じ、「日本は北中米ワールドカップ初戦で強豪オランダと粘り強く戦い、勝ち点1を獲得する底力を見せた」と健闘を称えた。
また、大手紙「中央日報」は「後半44分の劇的同点弾…粘り強さを見せた日本、オランダと2―2ドロー」、同じく大手紙「朝鮮日報」は「劇的な同点弾…底力を見せた日本、オランダと2―2ドロー」との見出しを掲げ、「日本は難敵オランダを相手に勝ち点を獲得し、決勝トーナメント進出に向けて前進した」と伝えた。
日本では「反日」的とみられることもある進歩系の「ハンギョレ新聞」も、「『死の組』の日本、オランダ相手に後半44分同点弾…『粘り強さ』発揮」と題して取り上げた。同紙は「日本は驚異的な粘り強さで初戦を引き分けに持ち込んだ。幸運にも助けられたゴールではあったが、最後まで集中力を失わなかった日本攻撃陣の力を示す場面だった」と評価した。
一般紙だけでなく経済紙までもが日本の戦いぶりを取り上げた。「ヘラルド経済」は「『アジア最強』日本、オランダと2―2の劇的ドロー」と題する記事で、「世界の頂点に挑戦すると公言してきた日本は、今大会初戦で強豪オランダと粘り強く渡り合い、勝ち点1を獲得する底力を見せた」と報じ、日本の実力を高く評価した。
韓国メディアが日本を「アジア最強」と位置付けたことは注目に値する。韓国は日本より約10年早くW杯出場を果たし、2002年大会ではベスト4入りも経験している。その韓国が日本の実力を率直に評価していることは、日韓のスポーツ観や相互認識の変化を示している。
スポーツ紙は別にして、インターネットメディアのデイリアンが「驚きではないオランダ戦ドロー、日本が『欧州キラー』の威容を示す」と題した記事で、「世界の頂点に挑戦するという日本の宣言は決して大言壮語には聞こえない」と伝えるなど、韓国メディアは総じて日本代表の実力を高く評価していた。
午前8時から9時にかけて、韓国主要メディアの電子版で最も多く読まれた記事が「聯合ニュース」の日本戦速報だったことも注目される。経済・金融専門紙「マネーツデイ」の速報「スターバックス全店、午後3時に営業終了…27年目で初」を上回り、トップニに躍り出ていた。
韓国スターバックスの親会社である新世界グループは17日、従業員を対象とした歴史認識研修を実施するため22日午後3時に全国の店舗の営業を終了すると発表した。スターバックスは5月18日に「5・18タンクデー」と称し、タンブラーの販売キャンペーンを開始したが、これが1980年5月18日に発生した光州民主化運動を揶揄していると物議をかもし、光州市やソウルなどで不買運動を引き起こしていた。スターバックス・コリアの全店舗が一斉に営業時間を短縮するのは1999年の開業以来初めてなのでこれもビッグニュースである。また、韓国のネット市民が4番目に多く閲覧した記事も「中央日報」の日本戦関連の記事だった。
韓国メディアは日本の健闘を伝えるとともに、「日本とオランダが引き分けたことで、2026年北中米ワールドカップにおけるアジア勢の無敗記録が続いた」(中央日報)、「アジア諸国は今大会で現在まで無敗を維持している。韓国とオーストラリアはそれぞれチェコ、トルコを破り、カタールはスイスと引き分けた」(朝鮮日報)と、アジア勢全体の躍進にも注目していた。
日韓戦はしばしば「宿命のライバル対決」と呼ばれ、両国は互いを強く意識してきた。しかし近年は、世界の舞台ではアジアを代表する仲間として互いを応援する雰囲気も広がっている。2002年W杯を共催した経験もあり、サポーターの間では「韓国頑張れ」「日本頑張れ」と互いに声援を送り合う連帯感が強まっているようだ。