2026年6月2日(火)
明日投票の韓国地方自治体選挙 ソウル・釜山・大邱の3大市長選の行方は!
「共に民主党」の鄭清来代表(左)と「国民の力」の張東赫代表(出展「ニュース1])
韓国の全国統一地方選挙が6月3日に投開票される。投票は午前6時から午後6時まで行われ、締め切りと同時に開票作業が始まる。主要テレビ局は出口調査結果を公表する予定で、大勢は同日夜にも判明する見通しだ。
4年に1度実施される統一地方選は自治体首長や地方議員を選ぶ重要な選挙であると同時に、その時々の政権に対する民意を測る「中間評価」の意味合いを持つ。今回は発足から1年を迎えた李在明(イ・ジェミョン)政権に対する初の本格的な審判の場となる。
前回2022年の地方選挙は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足直後に行われた。全国17の広域自治体(市・道)首長選では、保守系与党「国民の力」がソウル市と釜山市を含む12地域で勝利し、革新系の「共に民主党」は全羅南道、全羅北道、光州市、済州道、京畿道の5地域にとどまった。
「国民の力」は忠清北道、忠清南道、世宗市、大田市の忠清圏4地域を総なめにしたほか、大邱市、慶尚北道、釜山市、蔚山市、慶尚南道、江原道など保守地盤でも勝利を収めた。一方、「共に民主党」は文在寅(ムン・ジェイン)政権下での選挙で確保していた多くの首長ポストを失い、惨敗を喫した。
同日に実施された国会議員補欠選挙(7議席)でも「国民の力」が5議席を獲得。当時野党だった「共に民主党」からは、現在の李在明大統領が仁川市の選挙区で初当選を果たしたが、選挙戦序盤は与党新人候補に苦戦を強いられた。
今回の選挙では、李大統領の支持率が60%前後と比較的高い水準を維持していることから、「共に民主党」が優勢との見方が広がっている。
最大の注目は、ソウル、釜山、大邱の三大都市の市長選挙だ。
ソウル市長選では、現職の呉世勲(オ・セフン)候補(65)が再選を目指す。呉氏は前回選挙で「共に民主党」の元代表、宋永吉(ソン・ヨンギル)候補を59.0%対39.2%の大差で破った実績を持つ。これに対し、「共に民主党」は2014年から3期にわたり城東区長を務めた鄭愿伍(チョン・ウォノ)候補(57)を擁立した。
選挙運動期間中に公表された各種世論調査では、鄭候補が優勢だった。「SBS」の調査では46%対35%、「JTBC」では43%対38%、「MBC」では41%対37%、大手紙「中央日報」でも44%対36%とリードを維持していた。一方、保守系の「文化日報」の調査では39%対39%で互角となっていた。
釜山市長選では、現職の朴亨凵iパク・ヒョンジュン)候補(66=国民の力)に対し、「共に民主党」は釜山出身の国会議員、田載秀(チョン・ジェス)候補(55)を擁立した。
各種調査では田候補がやや優位に立っており、「SBS」は45%対36%、「JTBC」は46%対37%、「釜山日報」は47.4%対41.5%と伝えている。一方、「文化日報」の調査では40%対39%と接戦だった。
大方の予想では、「共に民主党」がソウル市と釜山市の両市長ポストを奪還するとの見方が有力視されている。
一方、保守の牙城である大邱市長選は最後まで予断を許さない情勢となっている。
「国民の力」の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)候補(65、元副首相兼企画財政相)と、「共に民主党」の金富謙(キム・ブギョム)候補(68、元首相)が激突している。
「JTBC」の調査では43%対41%、「大邱MBC」では47.1%対45.7%、「CBS」では50.1%対41.1%と秋候補がリードしている。一方、「KBS」の調査では金候補が42%対38%で上回っており、調査によって結果が分かれる接戦となっている。
国会議員補欠選挙(14選挙区)でも注目されている選挙区がいくつか存在するが、最大の激戦区の一つは、田載秀氏の釜山市長選出馬に伴う釜山北区甲だ。
「共に民主党」は李大統領側近とされる元大統領府AI首席秘書官の河丁友(ハ・ジョンウ)候補(48)を擁立。これに対し保守陣営は、「国民の力」の朴敏植(パク・ミンシク)候補(60)と、同党元代表の韓東勲(ハン・ドンフン)候補(53)が無所属で出馬し、保守票の分散が懸念されている。
しかし3大ネットワークの世論調査では、韓候補がトップを走っている。「KBS」では韓候補39%、河候補33%、朴候補15%、「MBC」では43%、37%、14%、「SBS」でも韓候補が2位の河候補に4ポイントの差を付けている。
もう一つの注目区は京畿道平沢乙区だ。こちらは逆に与党系勢力が分裂しており、「共に民主党」の元国会議員で弁護士の金龍南(キム・ヨンナム)候補(56)、「国民の力」の元議員である兪義東(ユ・ウィドン)候補(54)、元法相で「祖国革新党」の゙国(チョ・グク)候補(61)が争う三つ巴の構図となっている。
「中央日報」の調査では、金候補23%、兪候補21%、゙候補25%とほぼ横一線の大接戦となっている。゙候補にとっては、今後の政治生命や将来的な大統領選への足掛かりを左右する重要な戦いと位置付けられている。