2010年4月29日(木)
W杯で日本、韓国、北朝鮮は勝てるか
サッカー南アフリカW杯が段々と近づいてきた。国際サッカー連盟(FIFA)は昨日、世界ランキングを発表した。
日本は前回と変わらず45位のまま。日本と同じE組のオランダは一つ順位を下げたものの4位。ベスト3のブラジル、スペイン、ボルトガルと並んで優勝候補であることには変わりない。
デンマークも一つ下げて、35位だが、それでも依然として日本よりは格上である。逆に初戦の対戦相手であるカメルーンは20位から19位と、10位台に浮上した。ランク的にみると、日本の一次リーグ突破は楽ではない。
韓国はどうか。前回よりも二つランクを上げ、47位に浮上。2月の日韓戦で日本に3対1と勝ったが、それでも日本を抜くことができなかった。実力的には韓国の方が上とみられがちだが、FIFAの評価は素人のそれとは異なるようだ。
その韓国と同じB組のアルゼンチンは7位から2位に急浮上。ギリシャは13位から12位とランクを一つ下げたが、逆にナイジェリアは2段階アップの20位。韓国は日本以上に予選を勝ち上がるのは難しい。
北朝鮮は前回の105位からさらにワンランク下げて、106位。今大会出場国(32か国)では最下位である。同じG組のブラジルは1位と、トップに返り咲き。また、ボルトガルも3位に浮上した。コートジボワールは25位から27位と二つランクを下げたものの、それでも日本の対戦相手、デンマークよりもはるかに格上だ。
一次リーグ突破の可能性としては、日本には30%の可能性、韓国には20%の可能性があると言われているが、北朝鮮の評価は0%。どう転んでも無理のようだ。対戦相手をみれば、また海外遠征でのここ数試合の結果をみれば、それも頷ける。
世界ランク49位のベネズエラを相手に3月に2度の親善試合を行ったが、一度も勝てなかった。5日に行われた初戦は1−1の引き分け、7日の再戦は1−2。
ベネズエラはW杯進出を賭けた中米予選では10チーム中8位。W杯出場国のブラジル、チリ、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイと計10度戦って、6敗4分。一度も勝てなかった。W杯出場を逃したベネズエラに勝てないようでは、初戦の世界No.1のブラジル戦での「世紀の大番狂わせ」は手で雲を掴むようなもの。
ベネズエラ戦の後、3月18日にはW杯出場国のメキシコと評価試合を行ったが、これまた1−2で勝てなかった。世界ランク17位のメキシコを相手に「善戦した」とも言われているが、先週23日の南アフリカとの評価試合でも勝てず、0ー0の引き分け。
主催国の南アフリカは世界ランク90位で、W杯出場国の中では北朝鮮に次ぐ低いランクのチームである。世界ランキング90位の相手に勝てずして、1位と3位に勝てる筈がない。