2010年3月3日(水)
バンクーバーからいよいよ南アへ
バンクーバー冬季五輪が終わり、いよいよ南アフリカW杯だ。
今日、3日は、国際サッカー連盟(FIFA)が定める「国際Aマッチデー」だ。6月11日から開幕の本戦に向けW杯出場国による親善試合を中心に世界各地で47試合も組まれている。
日本(40位)はアジア・カップとの関係からホームでW杯出場国でないバーレーン(60位)を相手に戦うことになったが、韓国(49位)はロンドンに遠征し、今日コートジボワール(22位)と戦う。同じB組に入ったナイジェリア(15位)を想定し、同じアフリカ代表を親善試合の相手に選んだ。
コートジボワールにとっても韓国との親善マッチは望むところだ。同じG組に韓国とは一卵性双生児の北朝鮮(85位)が入っているからだ。キャプテンのコルロ・トレー選手は「北朝鮮の試合はビデオで観たが、正直よくわからない。しかし、W杯本戦に進出したわけだから強いのだろう。油断ならない相手だと思っている。韓国との試合は、北朝鮮戦に備えるうえでも良い経験となるだろう」と、韓国と対戦することになった理由を語っている。
コートジボワールはW杯本番前の最後の試合を日本と行うが、日本にとっても初戦で対戦するカメルーンを仮想した試合となる。
「死の組」のG組には北朝鮮とコートジボワールの他に世界ランク2位のブラジルと5位のポルトガルがいるが、そのボルトガルも今回、北朝鮮戦を想定し、親善試合の相手に北朝鮮とほぼ同じ実力の中国(87位)を選んでいる。
世界最高のエースストライカーとして呼び声の高いクリスチアーノ・ドナルド選手は「中国は北朝鮮と似たチームだ。我々にとっては良い評価試合となる。アジアチームと戦うには格好の訓練となる」と語っていた。44年前のロンドン大会で北朝鮮に5−3で勝ちはしたが、前半で3点を先取されるなど苦戦を強いられた苦い経験があるだけに、慎重の上にも慎重だ。
韓国は、予選を通過し、16強入りすれば、報奨金として選手一人当たり1億ウォン以上(約700万円)を用意しているが、さて、北朝鮮のニンジンは?