2008年6月6日(金)

南北のソウルでのW杯予選決定

 2010年ワールドカップ第3次アジア予選の同組(3組)に入っている韓国と北朝鮮は最終戦を今月22日にソウルで行うが、韓国サッカー協会によると、北朝鮮チームは出場を決定し、試合開始3日前の19日に中国経由でソウル入りすることになった。北朝鮮サッカー協会からの通告を受けて、韓国サッカー協会では一昨日からチケット(A席ー5万ウォン、B席ー3万ウォン、C席ー2万ウォン)の販売を開始したようだ。

 韓国では3月26日の平壌での対戦が韓国国歌の演奏や国旗掲揚に北朝鮮が難色を示したことで開催地が中国の上海に変更されたことから今回も北朝鮮が開催地変更を要求するのではとの危惧があった。また、韓国の水原で14日から開催されるピースクィーンズカップに招待されていた北朝鮮女子チームが南北関係の悪化を理由に出場をキャンセルしたこともあって、ソウルでの試合をボイコットするのではとの懸念もあったが「これで一安心」とばかりサッカー関係者は胸をなでおろしている。

 3組は南北及びヨルダンとトルクメニスタンの4チームで競っているが、最終予選に残るには上位2チームに入らなくてはならない。北朝鮮は1勝2分と勝ち点(5点)では韓国と並んでいるが、得失点差で2位に甘んじている。韓国が4−0で圧勝した格下のトルクメニスタンとアウエーとはいえ0−0のドローで引き分けたのは誤算。

 韓国戦の前にホームでトルクメニスタン(7日)とヨルダン(14日)との2試合があるが、これに全勝すれば、勝ち点11で、3位に付けているヨルダン(勝ち点4)がトルクメニスタンと韓国との試合に勝っても、勝ち点10なので、北朝鮮の最終戦進出が決まる。しかし、1試合でも、引き分け、もしくは落とすようなことになれば、韓国戦が大事な試合となる。とても、ボイコットなどできないだろう。